Randと和解せよ(前篇)

どうもどうも、もりやでございます。

現在、ボクセルに関する記事を書いている最中ではありますが、まだしばらく時間がかかりそうなため、実用的な手法なんかを小出しにして書いていきます。言ってしまえば時間稼ぎですが、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

さて、今回使っていくのは"ランダム(rand)"の機能です。その名の通り、色をランダムに配置していくこの機能、様々な活用法がありますので、ご紹介していきましょう。

1,初級編

【基本的な使い方】

①選択ツールで、モデルの色を塗りたい部分を選択します。

選択されるとグリッドが白くなります

Shiftで複数選択できるほか、塗りたい部分を使っていない色で予め塗っておき、領域選択ツールでクリックすると、同じ色の部分が一気に選択状態になり便利です。
赤丸の領域選択ツールでは、同じ色を纏めて選択してくれます

②Shift+クリックでパレット上の色を複数選択します。

白い点が付いた部分が選択されています

また、パレット上で横に隣接しているものであれば、d&dでも選択できます。

③右クリックして、ランダム(rand)をクリックすると、選択範囲にランダムに色が塗られます。



使い方としてはこんな感じです。
パレット上の2色間をAlt+Ctrlを押しながらd&dすると、その2色間のグラデーションができるので、これと併用するとお手軽にいい感じのノイズが作れます。
Ctrl+Altを押しながらd&dすると
グラデーションになります

主な用途として、細かい凹凸のある面(アスファルトや自然物など)に使える他、面がのっぺりしてしまう場合に、近似色で使うとそれっぽい質感になります。
こんな感じです

2,中級編

基本的な使い方は初級編で述べた通りですが、このrandはいろいろな活用法があるんです。
ここではいくつかの実例をもとに紹介していきます。

1,お手軽樹木

建築アドオンで空きスペースを埋めるのに便利な樹木。randを使えば簡単にできます。

①幹を作ります

ミラーなんかを使うといい感じに

②葉の形を作ります

ボクセルモードを使って大まかに葉の形を作っていきます。
ボクセルモードでは、いちどに何ボクセル配置するかを選択できるので、少し大きめにしてもりもり配置していくといい感じになるでしょう。
このとき、葉の色とは関係ない色で作るのがおすすめです。
大まかなシルエットが作れればOK

③葉にrandで着色します

葉の部分(見本では黄色)の部分を領域選択ツールで選択、葉の色でrandします。

葉の色は今回24色用意

塗った結果がこんな感じ

④葉を間引きます

この時点でもかなりそれっぽくなりました。
しかし、実際の樹木を見てみると、葉と葉の隙間が結構空いていることが分かります。
透け感
そこで、葉の色に着色されたボクセルを間引くことで、密度を低くしていきます。
ボクセルを選択した状態でDeleteキーを押すと、選択されたボクセルは削除されます。
これを何色か繰り返していくことで、よりそれっぽい仕上がりになります。
今回は10色分削除しました

左(上)が間引き有、右(下)が間引きなし
違いが分かるかな?

もっと葉の密度が低い場合は、さらに間引くといい感じになります。
また、葉の色を暖色にすれば簡単に紅葉も作れます。
他にも、植え込みに使ってみたり、色々工夫できますので、ぜひ試してみてください。

実はまだ続くんじゃ

実は中級編のネタとしてもう一つ、randを使った木目の作り方と、上級編のネタもあるのですが、長くて見づらくなりそうな上に、眠気も限界に近いので今回はここまで。
後篇も近いうちに出す予定なので、お待ちいただければ幸いです。ではノシ




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